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目指せ未来のJリーガー!



■7月7日
日本のサッカー文化が築かれていく

 2002年ワールドカップはブラジルが5度目の優勝を飾って幕を閉じた。大会を振り返って最も印象深いのは、やはりフランスをはじめ、ポルトガル、アルゼンチンなど、優勝候補と目されていたチームが早々に敗れてしまったことだろうな。欧州リーグが終わってすぐという日程的な問題も少なからず影響したんだろうけど、負傷者が多く、ジダンやフィーゴのプレーを十分に堪能できなかったのは残念でならない。

 一方で、韓国やトルコが4強入りを果たし、サッカー界の第3勢力が躍進したのはよかった。ただ、決勝にはブラジルとドイツといった経験と伝統のある国が残り、そこを打ち破るにはまだまだ大きな壁があることを感じさせた。それだけに、これを一過性のものとせず、第3勢力には今後一層の飛躍を目指してもらいたい。そして、日本はもちろん、さらにいろんな国の成長が見られれば、2006年では強豪国も必死になってくるだろうし、また楽しみが増えると思うんだよね。

 まあでも、最後に攻撃型のブラジルが勝ったのはよかった。その後のサッカーの主流が、ワールドカップで優勝したチームの戦い方が影響することが多いからね。

 ブラジルは、とにかく面白いサッカーを見せてくれるのがいい。技術が高いのはもちろんだけど、いろんな発想を持っていて、瞬時のひらめきで素晴らしいプレーを見せてくれる。そして、それを周囲の選手と分かち合っているのが凄い。意外性の連続で、初めてサッカーを見る人にも多くの感動を与えたんじゃないかな。

 そういう意味でも、今回のワールドカップの功績は大きいよ。サッカーの面白さを多くの人に伝えてくれたからね。だから、これから再開されるJリーグでも、選手たちにはぜひいいプレーを見せてほしい。そこでさらに多くのファンに感動を与えることによって、日本のサッカー文化が築かれていくと思うからね。



■6月27日
大会中にチーム力をつけてきたブラジルに期待

 ドイツvs韓国、ブラジルvsトルコという対戦となったワールドカップ準決勝。試合は、格上のドイツとブラジルが、ともに1−0で快勝した。大会終盤を迎えて、どのチームも負傷者が出たり、選手の疲労も蓄積しているころだと思うけど、最後は“経験のあるチーム”がきっちり勝利をモノにした感じだな。

 特にブラジルはいいね。勝負どころでの強さに加え、どんな状況にも対処できる柔軟性がある。トルコ戦のロナウドのゴールなんて圧巻だったもんな。あれだけ敵に囲まれても、ドリブルでキープして、トゥーキックでそのままゴールを決めてしまう。ああいうアイデア、技術があるというのはさすがだよ。

 南米予選で苦戦して、なんだかんだ言われたけど、あれだけのメンバーがそろえばやっぱり強いよな。選手たちも自信を持っているから、ワールドカップだからといって変に構えたりすることもないし、出場チームの中で一番、自分たちのサッカーを実践しているチームといえるんじゃないかな。

 それに、試合を重ねるごとにチーム力がついてきてるのが大きい。守備も安定してきたし、状況や時間帯で何をすればいいか、誰もがわかっている。1点でも奪えば、カフーやロベルト・カルロスも無理に攻撃参加しないで、そのまま守り切ってしまうからね。

 いよいよ決勝。ドイツの守備vsブラジルの攻撃といった図式だけど、期待は攻撃サッカーのブラジル。ゴール前にはカーンがいて、ペナルティーエリア付近になると「ここから先には行かせない」といった“壁”がドイツにはあるけど、そこをブラジルがドリブルやパスでどう崩していくかが楽しみだ。



■6月15日
日本の活躍に涙が出そうになった

 日本代表がチュニジアに快勝し、決勝トーナメント進出を決めた。ほんと、凄いよな。ワシも涙が出そうになったもんな。森島が出てきて、ゴールを決めたときなんて最高だった。大会前から「モリシがいい、モリシを使え」ってずっといってきたからね。

 市川もいい仕事をした。出てきてすぐは、足にボールがついていない感じだったけど、中田ヒデのゴールを演出したクロスは最高のボールだった。他の選手たちもよかったよな。目立たないけど、戸田や明神は効いているし、宮本も抜群だった。小野はもっと攻撃面で活躍してほしいけど、その分、守備ではすごく貢献しているしね。

 一次リーグ全体を通しても、日本はよくやったと思う。4年前は3戦全敗だったのが、2勝1分けと負けなしの首位で一次リーグを突破だもんな。ベルギー戦の前半を除いては、ほぼ狙いどおりの戦いができたんじゃないか。采配もバッチリだしな。トルシエ監督については、いろいろ文句もあったけど、もう許すしかないよ(笑)。



■6月11日
チュニジア戦は何としても先制点を

 一次リーグ第2戦でロシアに1−0で快勝し、ワールドカップ初勝利を飾った日本代表。ベルギー戦より積極性があったのが、何よりよかった。立ち上がりから点を取りにいく姿勢が見られ、前へ前へという意識が本当に強かったからね。

 特にトップの柳沢と鈴木の働きが大きかった。マンマークで対処するロシアDF陣をゴール前まで押し込んで、中盤に大きなスペースをつくっていたからね。結果、中田ヒデがそのスペースを突いてフリーでプレーできたし、稲本らがドリブルで仕掛けていくことができた。

 そして、次はチュニジア戦。相手は恐らく引いてくるだろうから、外からの攻撃がポイントになる。そのうえで、ロシア戦の稲本の得点のように「3人目の動き」が出るかどうかがカギだ。とにかく、早い時間帯に先制点がほしい。そうすれば、落ち着いてゲームを運べるだろうからね。

 あと、サポーターの後押しは重要だよな。ロシア戦の終盤なんて、スタジアムが揺れるようなサポーターの声援があったからこそ、バテバテの選手も頑張れたんじゃないか。

 ただ、サポーターはフーリガンじゃないんだから、あんまり人に迷惑をかけるような騒ぎは起こしてほしくないよな。サポーターが選手やチームを誇りに思っているように、代表の選手たちもサポーターの応援によって勇気をもらって、そんなサポーターを誇りに思っていると思う。だから、選手たちに心配をかけるような行動はとってほしくないよね。



■6月1日
セネガルはしっかりした組織のチーム

 大会前に「伏兵として面白い存在」とワシがいっていたセネガルが開幕戦で王者・フランスを破った。特にディウフのスピードは圧巻だったね。ルブフなんて何度もやられていたし、相手にとってはあのスピードは脅威だろうな。

 チームも非常にまとまっていて、身体能力が高いうえ、集中力があり、守備の統制もとれていた。とてもアフリカのチームとは思えないほど組織的で、監督と選手との信頼関係の強さを感じた。どこかのチームとは全然違うよな……。

 逆にフランスは、ジダンという柱を欠いた中での開幕戦ということで、目に見えないプレッシャーがあったのかもしれない。なかなか思うような形を作れなかったしね。まあでも、それが、ワールドカップというものなんだろうな。

 けど、やはりフランスはジダンの穴が大きい。ジダンだったら「簡単にかわしていただろうな」「もっといい展開ができただろうな」と思うようなシーンが何度もあったからね。日本には、こんなふうに「俊輔がいたらな」ってことはないようにしてほしいよ。



■5月29日
“あうんの呼吸”がとれるようレギュラーを固めたかった

 スウェーデンと1−1で引き分けた日本代表。ワールドカップ開幕を目前に控えて世間が盛り上がっている雰囲気を考えれば、「負けなくてよかった」というのが率直な感想だ。

 試合としては、中田ヒデや柳沢の調子がいまひとつで、日本の攻撃のリズムが悪かったのもあるけど、やはりスウェーデンのディフェンスがうまかったよな。ボールを奪うときは、最終ラインと中盤の間のスペースに意図的にボールを入れさせて、そこで挟み込むように対処していた。フィジカルの強さはもちろんだけど、きちんとラインが整っていて、チームとして、グループとして、どこでボールを奪うのか、ということがハッキリしていたね。

 逆に日本の守備は、相変わらず見ていてヒヤヒヤさせられる。前にもいったけど、1対1の状況になったら、目をつむって祈るしかないよ(苦笑)。でも、失点の場面なんか、森岡がいいポジションを取っていれば防げたんじゃないかな。自分の目の前にいる選手を警戒していたかもしれないけど、彼がパスコースを消しておけば、松田が1対1の状況に追い込まれることはなかったと思うんだよね。そのへんの対処法をもう少しきちんとしておきたいよな。

 しかし、この期に及んで未だに誰がレギュラーか固まっておらず、“試している”状況から脱しきれていないのは、どうしたものか。こんな状況では、選手同士、細かい部分でのコミュニケーションが図れない。ヒデが試合中にいろいろ指示を出していたけど、そういうのはピッチに入る前にやっておかないと…。

 だから、どうやって点を取っていくのか、というのも見えてこない。攻撃は組織だってやることはないんだけど、こういう状況になったら点が入りそうだっていう形がないんだよね。

 それにはやはり、もっとチームとしてのコンビネーションを高めていかないといけない。でも、メンバーが固まっていないから、選手それぞれが周りの選手の特徴を把握しきれていない。この選手はこう動くとか、あの選手はこういうパスが来るとかね。今さらもう遅いんだけど、“あうんの呼吸”というか、そのへんが確立されていかないとキツイよな…。



■5月22日
日本は初戦がすべて。ベルギーは相当強いぞ

 ワールドカップに挑む日本代表23人が発表された。秋田の名前が呼ばれたときも「エッ!」って思ったけど、やはり最も驚いたというか、ちょっと不満なのは俊輔の名前がなかったことだよな。必要な選手だと、ずっといってきたからね。もう決まったことだがら、いま今さら何を言っても仕方のないことだけど、本番で「あそこで俊輔がいたらな」って状況にならないことを祈るよ…。

まあでも、これで選手が決まって、チームとしてはこれからまとまっていけるんじゃないか。今まではどうしても他の選手を「ライバル」として見てしまったりして、話づらいこともあったと思うけど、これからはそうしたわだかまりもなくなって、選手同士でいろんなことを話し合っていけるだろうからね。

 そういう意味でも、ノルウェー戦のあと、スタッフにお酒を用意してもらって、ホテルの部屋に選手みんなが集まったって、中田ヒデがテレビでいってたけど、それっていいよな。サッカーの話だけでなく、そういう場でいろんな話をすることで、選手たちがひとつの輪になって「チーム」としてまとまっていくと思うからね。ワシらのころなんて、そんなことの繰り返しで「チーム」になっていったもんな(笑)。全員でなくてもちょっとしたグループでもいいから、今後もそうやってコミュニケーションを図って、いいチームになっていってほしいよ。

しかし、初戦で対戦するベルギーは相当強いね。フランスを2−1で破った試合を見たけど、あの粘り強さは脅威。確かにフランスはジダンやアンリを欠いていたし、決して調子もよくなかったけど、日本が0−5と惨敗した舞台で勝つ力があるというのは事実だからね。ロシアも同様で、あらためて「日本はそんなチームを相手に大丈夫なんだろうか」と心配になってしまった。

 特にベルギーの守備力はかなりのもの。あのディフェンスを崩すのは容易じゃない。でも、日本にとっては初戦がすべて。そこで勝たないと話にならない。それには、やはり早い時間帯に点を取って優位にゲームを進めることができれば理想。ならば、立ち上がりから積極的に相手陣内へ仕掛けていきたい。となると、重要になるのはセットプレーなんだよね。だから、俊輔がなぁ…。



■5月15日
ノルウェー戦、大事なのは状況判断力だよ

 日本代表がノルウェーと対戦。0−3で完敗した。試合後、トルシエ監督がフィジカルの差がどうこういってたけど、これからすぐフィジカルを上げようと思っても無理な話で、今さらそんなこといってもな…。

 要は、パスミスを含めて、あれだけミスがあったらダメなんだよね。問題は状況判断だろうな。基本的なことなんだけど、やはり周りをしっかり見ておかないといけない。宮本にしろ、福西にしろ、周囲を見ていないから、後ろから来る相手を把握しきれずにボールを奪われてピンチを招いてしまった。

 ラインの上げ下げもそう。これも状況判断の問題で、なんでもかんでもをラインを上げればいいということはない。FKから失点した場面でも、ラインを上げてフェイントをかけてきたら、次はしっかり引いて対処すべきだと思う。研究されているとかされていないとか関係なく、ああいう状況で後ろの選手が飛び出してラインの裏を狙うのは当然のことだからね。あそこで連続してラインを上げるのは、ある意味の「賭け」。そこまでの危険を冒すのはどんなもんだろうか…。

 全体のラインコントロールとしては、中盤を省いてあれだけ簡単にボールを放り込まれたらキツイよな。前からのプレッシャーもかけられないし、きちんとラインを整えて上げる時間もないからね。まあ、もう遅いかもしれないけど、ここでいろんな課題が出たのはいいんじゃないかな。そこを本番までに修正していけば…。

 攻撃に関しては、FWの鈴木や久保がかなり下がって守備をしているようでは苦しい。ああなると、本来仕事をすべきゴール前では力を発揮できなくなってしまうからね。前からプレッシャーをかけていくことがチームとしてのベースになっているのはわかるけど、FWはDFではない。シュートを打つことが仕事なんだから、前線のディフェンスやキープすることに力が注がれて肝心の仕事ができないのはどうかな。

 やはり、前線の選手にはいいところに動いてチャンスをつくってほしい。いまなら森島だよな。そこにに中田ヒデや小野が絡んでいけばいい形ができると思う。で、ゲームの主導権を握って、リードを奪うことができたら鈴木や久保のようなFWに前で体を張って頑張ってもらう。そういう戦い方がいいと思うんだけどな。



■5月8日
日本代表FWをどうする? わしの考えた布陣はこうだ

 レアル・マドリードに0−1で敗れた日本代表。試合としては、全然つまらなかった。最悪のグラウンド状態で、ボールが動かず、サッカーにならなかったからね。だから、何とも評価のしようがないよ。

 でもまあ、稲本はよくなってきた感じだね。コンディションもだいぶ戻ってきたんだろう。気持ちが前に出ていたし、一生懸命プレーしていた。ちょっと持ちすぎるきらいはあるけど、ワールドカップ本番になれば、中盤の下がり目の位置からゲームがつくれないと苦しいから、稲本には頑張ってもらいたい。

 その他では、やっぱりモリシかな。最初のうちはパスミスやボールのコントロールミスが目立っていたけど、落ちついてきてからはいいリズムをつくっていた。でも、チーム全体としてはあまりいい面は見られなかった。三都主もジェレミと対面してなかなか勝負に行けなかったし、鈴木も頑張るのはいいけど、カードすれすれの危なっかしいプレーが目立ったからな。

 失点の場面も反省すべき点。ロベルト・カルロスがアウトであそこに蹴るのはわかりきったことなんだから、もっと壁の位置を考えるべきだった。知らないのならともかく、わかっていながら対処できないのはちょっとな…。オフサイドと判定されないことは、本番でもあることだと思うしね。

 それにしても、西澤が戦線離脱とはなぁ…。こんな時期に虫垂炎なんて、何とかならなかったんだろうか。モリシとのコンビネーションのよさはもちろん、ここに来て調子も上がってきていたのに。これで、高原、西澤と欠けてしまって、FWは大変なことになったきた。

問題はこれからどうするかだよ。ワシなら、FWにヤナギとモリシを組ませて、三都主、俊輔、中田ヒデ、伸二を使い、中盤の下がり目には稲本か戸田を置く。ボールを奪って素早く攻撃を仕掛けられればいいけど、いいチームが相手になるとなかなかプレスもかからないし、ボールをきちんとコントロールできて持てる選手がいないとキツイからね。あとは3バックだけど、ここはもう目をつぶるしかない。1対1の局面になったら、目をつぶってゴールが入らないことを祈るだけだね(苦笑)。



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